今後の成長のカギは「農家」
GDP=国内総生産の伸び率が8%を超え、主要国の中で「世界最速」の成長を続けるインド。
今や、GDPの規模ではフランスを抜いて、世界第6位の経済大国となりました。
インドの今後の経済成長のカギを握るのが、人口のおよそ60%を占める農家です。
ところが、農家は大きな問題を抱えているのです。
天候不順による不作と、逆に作物の作りすぎを繰り返して不安定。流通ルートも十分、整備されていない。こうした要因から、例えば、芋やコメ、小麦の買い取り価格は50%以上も下落して、農家の多くが借金を抱える事態となっています。
今や、GDPの規模ではフランスを抜いて、世界第6位の経済大国となりました。
インドの今後の経済成長のカギを握るのが、人口のおよそ60%を占める農家です。
ところが、農家は大きな問題を抱えているのです。
天候不順による不作と、逆に作物の作りすぎを繰り返して不安定。流通ルートも十分、整備されていない。こうした要因から、例えば、芋やコメ、小麦の買い取り価格は50%以上も下落して、農家の多くが借金を抱える事態となっています。
不満の矛先は、政府に。
「経済成長の恩恵を受けていない!」「成長に乗り遅れた!」
借金の帳消しを求める農家の人たちのデモが、全国各地で相次いでいるのです。
「経済成長の恩恵を受けていない!」「成長に乗り遅れた!」
借金の帳消しを求める農家の人たちのデモが、全国各地で相次いでいるのです。
所得倍増計画 切り札はAI
対策を迫られたインド政府は、農家の「所得倍増計画」を発表。

モディ首相は、ことし1月、国民向けの演説で「農家の収入が2倍なることを約束します。われわれが持っているAIの技術が、それを実現してくれます」と訴え、切り札として、AIを活用する農家支援の国家戦略を打ち出しました。
この戦略を後押しする企業があると聞いて、南部のベンガルールを訪れました。
ベンガルールは、世界のハイテク産業が集中する都市で、AIの開発に技術者たちがしのぎを削っています。
この戦略を後押しする企業があると聞いて、南部のベンガルールを訪れました。
ベンガルールは、世界のハイテク産業が集中する都市で、AIの開発に技術者たちがしのぎを削っています。
その1つ、インドの宇宙開発計画に携わっていた技術者たちが去年から始めたスタートアップ企業「Sat Sure」。
文系の私はAIを見たことがなく、「脳の形をしたパソコンか」と想像する程度の知識しかありません。
聞くはいっときの恥。「AIを見せてください」と頼んだところ、技術者たちが見せてくれたのは、パソコン上にずらりと並んだ数式や記号。正直「さっぱり?」でしたが、技術者たちは、このAIに、人工衛星から撮影した過去10年のインドの農地の画像データをはじめ、気象や農産物の生産量、市場価格などのビッグデータを学習させています。
これに、最新の気象データなどを学習させると…。
文系の私はAIを見たことがなく、「脳の形をしたパソコンか」と想像する程度の知識しかありません。
聞くはいっときの恥。「AIを見せてください」と頼んだところ、技術者たちが見せてくれたのは、パソコン上にずらりと並んだ数式や記号。正直「さっぱり?」でしたが、技術者たちは、このAIに、人工衛星から撮影した過去10年のインドの農地の画像データをはじめ、気象や農産物の生産量、市場価格などのビッグデータを学習させています。
これに、最新の気象データなどを学習させると…。

AIが、各農地で生産可能な作物の予測を出しました。画面上の地図で、黄緑がトウモロコシ、赤が米、紫が小麦、黄色が豆を示しています。
「これを作れば、ことしは豊作で、収益確保は間違いなし!」だというのです。
さらに…。
「この赤い部分を見てください。ここは、何か問題が起きるので、手を打つべきだと予測しています」
「これを作れば、ことしは豊作で、収益確保は間違いなし!」だというのです。
さらに…。
「この赤い部分を見てください。ここは、何か問題が起きるので、手を打つべきだと予測しています」

技術者が指さしたのは、AIがリスクがあると予測した地域。
水不足や害虫など何らかの原因により、不作になるというのです。
水不足や害虫など何らかの原因により、不作になるというのです。

「Sat Sure」の共同創設者で、技術者のラシュミット・シン・スクマニさんは「AIがたくさんの情報から、1つの予測を示してくれることで、農業の現場で何らかの判断ができるようになります」と話していました。
予測データは農業関連の企業へ
こうした予測データは、農業関連の企業に販売されています。
資金の負担を、直接、農家に求めるのではなく、農家のまわりの企業に、データを販売しているのです。
資金の負担を、直接、農家に求めるのではなく、農家のまわりの企業に、データを販売しているのです。

例えば、農家にお金を貸す銀行。AIのデータを、農家へのローンを決める判断材料にしています。農家が豊作なら、銀行も安心してお金を貸せますし、借金の返済ができなくなる焦げつきの心配もぐっと減ります。農家も銀行も、ウィン・ウィンになれます。
ベンガルールにある、トラクターを農家にレンタルする小さな企業も、AIのデータを活用していました。
AIがリスクが高いと指摘した、この会社の営業エリアの農村を調べたところ、ことしは雨が少なく、農地が堅くなっていることがわかりました。
そこで、AIによるさらなる予測を依頼したところ、レンタルの依頼が1か月で974回あると返ってきました。
そのため急きょ、トラクター100台を周辺からかき集めました。
AIがリスクが高いと指摘した、この会社の営業エリアの農村を調べたところ、ことしは雨が少なく、農地が堅くなっていることがわかりました。
そこで、AIによるさらなる予測を依頼したところ、レンタルの依頼が1か月で974回あると返ってきました。
そのため急きょ、トラクター100台を周辺からかき集めました。

この会社のアビラーシュ・ティルパティ社長は、「事前に準備ができるので、客のニーズにすぐに応えられ、しかも安く提供できるようになります」と話し、AIのデータに感謝していました。
所得増えろ 農家の願い
実際に農地に出向いてみると、AIの予測によって事前に準備されていたトラクターが到着し、急ピッチで作業が進められていました。

トラクターのレンタルを依頼したのは、野菜農家のサティーシュ・プルパティさん。
以前は、トラクターを頼んでも順番待ち、作付けのタイミングを逃すこともありました。
しかし、ことしは、頼んだその日に、トラクターが到着。レンタル料も20%ほど安く済みました。
サティーシュさんは「連絡を取ったらすぐに来てくれました。時間もお金も節約できて、助かりました」と感謝していました。計画どおりに作業が進み、主力のトマトは、順調な収穫を見込んでいて、ことしは収益が改善しそうだと期待していました。
以前は、トラクターを頼んでも順番待ち、作付けのタイミングを逃すこともありました。
しかし、ことしは、頼んだその日に、トラクターが到着。レンタル料も20%ほど安く済みました。
サティーシュさんは「連絡を取ったらすぐに来てくれました。時間もお金も節約できて、助かりました」と感謝していました。計画どおりに作業が進み、主力のトマトは、順調な収穫を見込んでいて、ことしは収益が改善しそうだと期待していました。

活用が広がるAIは、インドでは、農家の生活を変えようとしています。
心得:
通篇大致內容是在講述印度計劃透過AI技術提供農家所得,身為國家經濟快速成長的大國之一的印度,全國農業人口佔60%,但因為天候的關係農作物所得僅有50%,導致大量的農家有嚴重借貸問題。政府受到農家強烈抗議後,制定了AI投入農業生產線的計畫,期待透過AI預判農業土地的生產收益及天候影響,預先淘汰不適合的生產地,來確保農業收益,以及方便銀行判斷適合借貸的對象。經過實際作為之後,農家表示能事先預估農作狀態,使農作變得更順利,覺得很感謝,也期望今年收益能獲得改善。
透過這篇新聞可以看到,其實科技發展有時候也能達到良好的運用,端看世人如何去操作,經過AI預測適合進行農業之區域,能提供更好的收益,同時也能保握不適合發展的區域不會被多做不適宜的運用。這邊可以看到印度政府面對人民的訴求,能提供改善生活環境的應對,而不是只看重未來發展更好的科技產業,使農民的生活也能得到救贖。
政府與人群的關係及科技與環境的關係,在當今都是環環相扣的課題,可以是互相提升生活品質的工具,也可以是互相傷害的利刃,應該好好思量如何應用科技來改善不良的各種環境。
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